汎用型ブロックチェーン − 決定が格段に速い −

General-purpose type block chain to do much faster decisions

投票に依る汎用型ブロックチェーンは格段に速いスピードでチェーンを決定する。新規のブロックを決定するに要する時間(これは投票の期間を意味する)を10秒以下に調整できる、決定が格段に速い。知識分割コードα≠βのどちらか投票用紙に成りP2Pネットに放送される。より多くの投票数がブロックの運命(チェーンを創るか否か)を決める。それゆえ、採掘者なる者は不要になる。不正な投票(システムを騙す試み)はミリ秒で検出される一方、その不正な投票が有効投票の中に混じっている場合、多数決でチェーンを決める。

合意形成の方法

かのブロックチェーンは、取引記録の非可逆性を担保する動機を設けていて、計算パワーの競争に勝利した者に報酬を与えるという。確かに、トーナメントの勝利者(多数決)に報酬を与えることに違和感が無い、私たちの社会通念です。もう一つ、自然発生的な社会通念が有ります、それは「運のいい人」です。社会のあらゆる側面で、この合意形成が作用しています。運のいい人を選んだ人も「運のいい人」です。選び選ばれた証拠を”Proof by good luck”と言いましょう。こちらの方が力を競う方式より格段に決定が速い;この証拠を持つブロックを汎用型のブロックチェーンと名付けます。
 
一方、かの”Proof of Work”に熱狂する人が大勢居ます。嫌う人も居る、喩えるなら、ワサビを抜いた寿司を注文する人とか、アマトチリヤーナからチリを抜いたパスタを注文する人…。嫌われても、やはり、ワサビやチリの入ってる方が生き残ります。

汎用型のブロックチェーン

それで提案です、こんな多数決はどうでしょうか?計算パワーの競争ではなく、運の良さを競う多数決です(Proof by good luck)。これを支える技術注1が有ります、汎用型ブロックチェーンを支える技術です。この汎用型では、新規のブロックを決定するに要する時間(これは投票の期間を意味する)を10秒以下に調整できます、決定が格段に速いのです。又、計算パワーの競争ではないので、どなたのPCも投票に参加できます;おそらく、“採掘者”の数より圧倒的に多い投票が行われるでしょう。真に、民主主義に依る合意形成です。

どちらが泥棒でどちらが警察官か?

かのブロックチェーンでは、ブロックを接続する者(採掘者)がその時刻で実在した取引を削除したり改ざんしたりすることが可能と言われている;それで、この不正の始末をする者も居り、これ又、他の採掘者です注2。どちらが泥棒でどちらが警察官か判定できない状況の下、チェーンが枝分かれし、片やXチェーン片やYチェーンが伸びて行き、やらせるだけやらせて、30分から1時間後にはチェーンの非可逆性が確定したと見なす;パブリックでは採掘者に動機(報酬)が有るから、そのように見なすという訳。明らかに、こうなった原因は計算パワーを競うところに在る。
 
他方、汎用型ブロックチェーンには採掘者は居ない。多数の投票がブロックの運命(チェーンを創るか破棄されるか)を決めます。それゆえ、採掘者なる者は不要になる。考え得る不正は全て投票の結果、その運命が決められるのです。不正はミリ秒で検出されます。以下に説明します。

知識分割コードα≠β

技術注1の名前は「知識分割に依る鍵データの消去と二重コントロール下の利用のシステム」です。取引データAを知識分割したと仮定すると、知識分割コードαとβが現れます(ここでα≠β)、データAは「見えなくなります」。話を進めるために、これを“ステルスA”と呼びます。コードαとβから“ステルスA”を計算するのは難しいので、知識分割は非可逆です。利用者も第三者も“ステルスA”が「見えない」;これは単に生データが無いというだけでなく、非可逆の担保を備えていることを意味する。見えないデータを改ざんする…?他のデータと取り換える…?そういう議論をやれるでしょうか?近代の暗号をかじった人なら、「鍵を持って居る人は見れるよね?」と言うでしょう。でも、彼も見れない。それが知識分割という暗号手段です。

確率計算式

知識分割と共に確率計算式というのが有ります。知識分割コードαとβを確率計算式に放り込んだ時は、“ステルスA”が一瞬、姿を現します。ただ、必ず姿を現すとは限りません、確率が在ります、こんな風です;
 
  確率=1.0---------(4)
  確率=1/2256*2256 ---------(5)
 
姿を現す場合が、(4)になる時と、(5)になる場合に分かれる。どちらかに成ります。

投票は確率事象を起こす

かのブロックチェーンのことは今や常識ですので、その辺のことは省きます。さあー、とにかく投票してもらいましょう。投票したら、(4)か(5)か、どちらかの確率事象が起きる。(4)の事象を起こす投票が多数なら、ブロックを決定します。これにはご褒美が有ります;最初に(4)を当てた投票と締め切り間際に(4)を当てた投票に報酬が有ります。(5) の事象を起こす投票が多数なら、ブロックは、恐らく、破棄されるでしょう。

確率事象の性格

確率(5)になった場合、知識分割コードα又はβ又は確率計算式が改ざんされていることを示す。知識分割コードα/βと確率計算式が無傷である場合に限り、確率(4)の事象に成り、“ステルスA”が姿を現します。

計算パワーで証明する必要が無い

このような確率(4)と(5)は、投票の結果、起きる事象です。事象が(4)又は(5)です。“ステルスA”が確率(4)の事象として現れて来た時には“ステルスA”には改ざんが無いと断言できます。その証明が有ります、確率(5)の事象は起きなかったこと、これが証明です。これは論理的な帰結です。ですから、計算パワーで証明する必要が無く、単に、投票をしてもらえば、証明を行えるのです。この投票には誰でもPCで参加できます;お金持ちでなくても参加できます。運が良ければ、当たります。(かのブロックチェーンでは、報酬が有るから、時間を掛ければ、不正が生き残る確率が小さくなるとしました)

“ステルスA”は非可逆

確率(4)の事象を起こす知識分割コードα≠βというのは2256*2256個の集合のたった一つの事象を意味します。このたった一つの事象はコードα≠β自体に改ざんが無い場合に限り、また、確率計算式にも改ざんが無い場合に限ります;何らかの改ざんをすれば、確率(5)の事象が現れるからです。
 
なお、何か所かの改ざんをして偶然、確率(4)の事象を起こすことは有るかも知れない。それは2256*2256個の集合のたった一つの事象に遭遇したことに相当する。2256*2256個を想像できますか?2256個は宇宙の原子や電子の総数に匹敵するような数です、その2256倍の数です。
 
上のように、くどくど述べた理由は次の通りです;“ステルスA”が確率(4)の事象として現れた場合、それは2256*2256個の集合のたった一つの事象が現れたことを意味します。この時のコードα≠β以外に“ステルスA”を再現する手段は無い。
 
“ステルスA”が姿を現す時、それはその時刻のタイムスタンプに成ります。タイムスタンプを刻印するのが投票行動です。
投票行動=タイムスタンプ

“投票用紙”

知識分割コードαとβの内、どちらかが投票用紙に成ります。知識分割コードαを取引データの作成者が持つなら、コードβが投票用紙になる。投票用紙はもちろん、P2Pネットワークで配布されます。 もし、投票用紙が改ざんされれば、確率(5)の事象が起きます。確率(5)の事象が起きても、確率(4)の事象が圧倒的に多ければ、それが多数決です。 取引データの知識分割直後に、投票用紙は配布される。もし、作成者が取引データの取り換えや改ざんを行えば、確率(5)の事象が多数起きます。そのブロック候補は多数決に依り何らかの処分がさえます。もし、作成者が知識分割コードも改ざんし、取引データを入れ替えたら、どうなるでしょうか?その時、“ステルスA”が姿を現す確率は、(5)=1/2256*2256 。このタイムスタンプは信用できる。

適用研究

信用は目に見えず、数値化さえ難しいにも関わらず、1971年以降、信用に基づきお金を創造するように成りました。今、私は、弱者、高齢者、ボランテイア、町の商店、中小企業、彼らを参加させて成り立つ信用創造の研究を行っています、中央銀行が行う信用創造の研究ではありません。信用創造を行う情報技術を「ユートピア・コイン」と呼びます。その適用研究を行っているところです。
 
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メテオーラ・システム株式会社
渡邊栄治

【開示業務の内容】
1. 知識分割と確率計算式の数理
2. 二重コントロール下の投票
3. 2256*2256個の“投票用紙”
4.議論
 
注1)特許PCT/JP2014/070142
注2)仮想通貨 東洋経済新報社
注3)非対称パスワード、実用化試験
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   「マイナンバー管理は知識分割方式の時代」、2カ所のデータセンターを利用した独自のサービス